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2007年1月30日 (火曜日)

地中美術館:ウォルター・デ・マリア

ウォルター・デ・マリア自身により、
細部にわたり構想され、完璧なまでに
作品化され、宗教的な観念に満ちた、部屋。
高い天井、部屋の幅いっぱいから延びる階段、
その中腹の踊り場には巨大な花崗岩の球体、
壁には27体の金箔を施した木製の立体
(三角柱・四角柱・五角柱)が三本セットで、
規則的に配置されている。
それはアート作品というよりもむしろ、
新興宗教の祭壇を思わせ、鑑賞者の息を詰まらせる。

ふらふらと動き回る、作品の安全を監視する
美術館のアルバイトは鑑賞に
すこぶる不利に働いてはいたと思うが、
建築と様々の幾何形態が何らかの観念・法則により、
完璧に統制を取られ、配置されている事から、
鑑賞者はその強大な「何らか」の存在を印象付けられる。

この作品を通過し、次の作家の作品に行き着くまでに
出会う安藤忠雄の壁はおろか、時折覗く空、雲、
全てが作り物、嘘もの、虚構の産物であるように映る。

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