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2007年4月 1日 (日曜日)

VOCA展2007

上野の森美術館にて、VOCA展2007「現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(2007.3.15-30)を観た。この平面作品を制作する若手アーティストの登竜門とも呼べるVOCA展を、私が訪れたのは、例年のこの時期は日本に居なかったり、忙しかったりで、かなり久しぶり。しかし現在も、既に雑誌などのメディアにちょこちょこ取り上げられ、見知っている作家の作品を少なからず見る事が出来るのは、一つのVOCA展に訪れる利点だ。全体的に、以前あったような重厚な、というか重い雰囲気の作品がなくなっている印象を持った。世代が確実に入れ替わっているという事だろうか。いくつか気になった作品があったが、ここでは二点。

田口和奈氏の「その悲しい知らせ」と題された写真作品は、何か、何処かで見た事のあるような少女のポートレイトが黒いぼんやりとした背景に浮かんでいる。VOCA展カタログ内推薦者のテキストによると、田中氏の作品は、様々なメディアから切り取って来た人物のパーツ(の写真)を組み合わせたモンタージュが、一旦アクリル絵の具で描き起こされ、さらに写真に撮られ、作品とされるという。おそらくこのサイズ、テクスチュアでなくてはならない何か、というのがあるのだろうが、その逸話を知ってしまうや否や、カタログの写真を見ているだけでも、細部にわたって一人の人間(作者)の人体に対しての、強迫観念的なフェティシズム(?)が反映されているようで、とげとげした感情が沸き上がって来る。面白い。

黒嶋亮子
氏の「光」はワイヤーで吊るされた、薄く白いカーテンに描かれた、桜をイメージさせる、華やかなドローイング作品である。設置状況としては、グループ展という事もあってか、けっしてこの作品にとってベストの作品サイズ、場所、照明であったとは思えなかった。というか、もっと良い環境を、僭越ながら用意したい衝動に駆られたが、しかしともあれ、呼吸をするように、或いはきわめて個人的な日記を淡々と日々つけるように、日常化され、反復された描くという行為(ドローイング)が、桜というイメージに連結し、展示され、静止しているはずのカーテンを、そっと揺らしていたのが印象的であった。
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この「桜」に触発され、今日近所の公園の桜並木をビデオカメラで撮影し、映像作品を制作した。
Sakura

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