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2007年8月14日 (火曜日)

火のない所に・・

Cai Guo-Qiang: Head on Cai Guo-Qiang (Contemporary Artists)   ちょっと前になるが、銀座、資生堂ギャラリーにて「時光 -蔡國強と資生堂」展(8/12に既に終了)を観た。蔡國強(b.1957)は言わずと知れた中国を代表する美術家の一人である。今回のインスタレーションでは、代表的な作品シリーズの一つ、火薬を和紙の上で爆発させて絵柄を浮かび上がらせる大きなドローイング数点が壁面に展示され、そして、天井から吊った小さな沢山の金の小舟(タイトルが「九十九の黄金舟」なので多分99個あるのだろう)が、蜂の群れの軌跡を追うように、滑らかな曲線を描き、飛んでいた。奥の小部屋では、資生堂が蔡國強を支援を続けて来た1994年からの業績を年代順に紹介するビデオ。
Cai Guo-Qiang   金の表面が柔らかに周囲の風景を反射する、透き通るような、しかし存在を確かに感じる事の出来る小舟が、優雅に会場を飛び回り、ドローイングの内の空間と現実世界をまるで行き来するような展示構成、カタログに収録された写真では到底伝え切る事の出来ない豊穣な空間演出は、思わず息を呑んだし、業績を紹介するビデオの、さまざまに火薬を爆発させるインスタレーションやパフォーマンスは、記録映像であるにも関わらず、その音と光、煙は、圧倒的な印象をこちらの胸に刻み付けた、が、しかし、その衝撃性の要因と思われる何かと、彼の考える正義、の、ようなものの間に、剥離があるように私には思えてどうにもすっきりしない(剥離がなければそれで良いのか、と、いうと、それもわからないけれど)。
 壁面展示されたドローイングしかり、春夏秋冬をテーマに描かれたという四枚と、時光(中国語で歳月という意味らしい)をテーマとした比較的小さな一枚。春夏秋冬が何故どうして火薬を爆発させる事で描かれなくてはならなかったのか。

蔡國強.COM▶http://www.caiguoqiang.com

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