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2008年3月11日 (火曜日)

体育館の傷

先日、日曜日、日本テレビ「ザ!鉄腕!ダッシュ!!」で「思い出の学校に校歌を残そう!!」という企画をやっていた。ここ(DASH WEB内)にそのコーナーの放送内容の詳細が記述されているが、おなじみトキオのメンバー城島と太一が、少子化の影響によって閉校間近の学校、最後の生徒が卒業を向かえようという神奈川県相模原市の小学校に出向き、校歌を蓄音機の仕組み同様のやり方で、校舎そのものに音の情報として刻んで思い出にしようという企画がそれである。その仕組みについては、簡単分かりやすいのでDASH WEBから引用すると「 マイク兼スピーカーとなる紙コップ。その底の部分で音を感じ、その振動を針の先に伝える事により盤に音を刻む。そして音を発する場合はその逆で、盤に記録された音情報を再び空気の振動に戻す事により、音が再生されるという。」大人の科学 新・エジソン式コップ蓄音機ここで言う盤とは記録される媒体、つまりレコード盤の盤であり、平らなものなら何でもその役割を担えるとの事。当たり前だが情報量を多く、音を長く記録する為にはそれを記述するために長い距離が必要となる。レコードはそれを渦巻き状にする事でその解決とするが、この校舎のケースでは長い長い距離を稼ぐ為に体育館を使用していた。と、番組を見ながら、体育館にはそもそもその体育館が建設されてから様々に何十年にも渡って生徒が、先生が、あるいはどちらでもない人達が作った、入学式の、卒業式の、体育の時間の、バスケットボールの、剣道の、マットの、ころんだ、走った、疲れた、寝転がった、無数の傷があるわけで、その傷全てにも、今回この番組で作った校歌のように、音の情報が込められているに違いないという事。それらを取り出すには、それらの音情報となる傷が刻まれた瞬間の「速度」を知る事が出来なければ、その正確に当初の音の再現とはならないかも知れないし、おそらく紙コップほども音を集める仕組みを持たなかったであろうその傷達、どれほどのその当時の瞬間を思わせる音を持っているかも怪しい。しかしそれでもそれら無数の傷の持つ無数の情報には不思議な魅力があるように思える。

「ザ!鉄腕!ダッシュ!!」ホームページ:DASH WEB
http://www.ntv.co.jp/dash/

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