« ブログをなんとか | トップページ | 体育館の傷 »

2008年3月10日 (月曜日)

「空洞説 IV」展

Tete 最近見た展覧会の一つ。東京・代々木、秋山画廊にて遠藤利克「空洞説 IV」展。巨大な、最大では2メートルもの壷が23個。それらが会場奥に設置されたまるで月のような青白い一つの電球に照らされて黒いシルエットを浮かべ、重いがしかし柔らかな影達は無国籍で時代性を想起させぬまま群衆の気配を感じさせる。壷とも瓶(カメ)とも言えそうなそれらそれぞれの壷の内部には淵ギリギリまでたっぷりと水が注がれ、表面張力で浮き上がったその表面は、展示してあるから当然なのだが、何らかの意思により当然の事象ではないかのごとくピタッと静止しており、鑑賞者の時間を止める。アラビアン・ナイトの世界に迷い込んだかのような劇的な空間演出に息を呑む。床に散在する水たまりと水によって濡れ、踏み散らかされたいくらかの泥がその印象を後押しする。かと言ってここでどこぞの劇団の演劇やダンスが繰り広げられるとか、音楽のイベントがあるとか、物語や詩の朗読があるとかなどという事はもちろんない。姿こそ見せないが物語はすでにそこにあるのだろう。きっと。

▼秋山画廊ホームページ「AKIYAMA Online」内、遠藤利克「空洞説Ⅳ」展紹介ページ
http://www.akiyama-g.com/exhibition/documents/47.html

|

« ブログをなんとか | トップページ | 体育館の傷 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/205060/11155138

この記事へのトラックバック一覧です: 「空洞説 IV」展:

« ブログをなんとか | トップページ | 体育館の傷 »