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2008年4月10日 (木曜日)

このゴロ展覧会あれこれ

川俣正:通路 展(東京都現代美術館
通路 会場中にベニヤの壁を配しまくり、鑑賞者、というか何を観るべきか、何が作品か、何がアートなのか、明確に示唆されない観客達の歩く導線を様々に作り、遮り、たくさんの足を使わせ隈無く歩かせ迂回させ、その先にあるだろう期待を裏切り、数々の発見を促すという趣向の展覧会。数々の発見とは高い壁で閉塞的な通路の先に広がるぽっかり空虚な空間であったり、幾らかの点在するラボと呼ばれる何らかの研究団体の発表だったり打ち合わせだったり、それから至る所に散在する写真やアイディア・スケッチ、模型、ドキュメント・ムービー等による川俣正の活動の歴史資料群などの事。川俣正というアーティスト、或いはアートというものへの「信頼」なしでは観る事が出来ないって気がした。なんだか疲れたという記憶ばかりが蘇る。

MOTアニュアル2008:解きほぐすとき 東京都現代美術館
Tokihogusu 毎年行なわれる、若手アーティストの作品出品を中心としたアニュアル展覧会(annual:[形] 1 年1度の, 例年の, 年次の;年中行事の→Y!辞書 )。今年の出品者は金氏徹平、高橋万里子、立花文穂、手塚愛子、彦坂敏昭の5人で、テーマは「解きほぐすとき」。展覧会冒頭の解説を読むと、なんか聞き覚えが・・っとそう言えば去年の国際芸術センター青森、秋のレジデンス・プログラムのテーマ「裏糸」にも似てる。展覧会パンフレットによると「解きほぐし、読み解く行為を通じ、自分なりに世界の輪郭を捉えようと試みる5人の作家を紹介」との事。このいかようにも転び得る「自分なりに」という言葉が気になる。

ヴィヴィッド・マテリアル 展(東京藝術大学美術学部中央棟2Fアトリエ)
(出品作家)名和 晃平、池田 剛介、大庭 大介、塩原 れじ、田幡 浩一、(企画監修)木幡 和枝、(キュレーション)粟田 大輔。先日来日が中止された思想家、アントニオ・ネグリ来日〜関連イベントのひとつとして企画されたという、小作品で構成された展覧会。会場に表題などを示すキャプションを発見出来なかったので、いくつかの作品で作者が誰なのか、確たる事は言えないのだけど、初めて観た(たぶん)塩原れじ氏の映像作品にちょっと惹かれた。一人の女性の上半身撮影のポートレイト。笑いながら、回旋塔でも使っているのか(?)揺らめきながら回っている。奇妙な浮遊観。しかし大きさや形状の決定権は、何がどうして握っているのだろう、と、いうのは、この展覧会のかなりの作品において、そして先に書いた現美アニュアルのほとんどの作品にも同様に覚えた感覚である。展覧会のデザインか、販売か、或いは他の理由か、スケールや形状を決定しているものが実際一体何なのか見えない、、って言うか全部の要素がパチーっと何でもいいけどそのアーティストの表現という一点で結実してるものがそろそろ観たい。

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