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2008年6月30日 (月曜日)

“ごまかす”の語源は“ゴマフアザラシ”

フォトポスター『ゴマフアザラシ』【ポイント10倍★6/30AM9:59マデ】アニマルポスター 「・・・・この展覧会はごまかすってわけにもいかないしなぁ」先日、とある人気アーティストが、話の最中に、これから行なわれるその人の展覧会出品についてこんなような事を言っていた。この時、この人が僕に(或いは同席していたもう一人に)言いたかった事、言葉の意味した事が僕に正しく伝達されたのかどうか、この人の過去の作品・展覧会の中には、しばしばでも稀にでも“ごまかされた”ものがあるのか否か、という事はわからないし、今確認のしようがないし、この文章で今このエントリで僕が書こうとしている事とはあまり関係がない。しかしながら、こうした物言いをこの時生まれて初めて耳にしたのかと言えばけっしてそうではない。そして、そうしたいくらかの言葉を通り抜ける中で(無自覚に右から左へ受け流して来た程度だが)居心地の悪さ、耳障りの悪さ、違和感を、僕は僕の身体に少なからぬ量、蓄積させて来た気がする。

この日この時、僕の日常にとって、この“ごまかす”という単語自体があまりにも久しぶり過ぎたという事もあるのだろう、新鮮味を帯びて響いて来た、と、同時に、どういう意味内容をその 「・・・・この展覧会はごまかすってわけにもいかないしなぁ」が持っているのか皆目ちっとも解らなかった。もちろん“ごまかす”という単語がどういう意味を指し示す単語かはわかっているし、わかっていた。あんまり連呼してるとわかってるはずの単語でも疑心が生まれて来るので、Yahoo!辞書から以下、引用しておく。

ごまかす
1 本心を見やぶられないように、話をそらしたり、でまかせを言ったりして、その場やうわべをとりつくろう。「笑って―・す」「年を―・す」「世間の目を―・す」
2 人目を欺いて不正をする。「帳尻を―・す」「不良品を―・して売る」
◆「誤魔化す」「胡麻化す」などと当てて書く。

うん、まあそんなとこ。すると 「・・・・この展覧会はごまかすってわけにもいかないしなぁ」は 「・・・・この展覧会は本心を見破られないようにうわべをとりつくろうってわけにもいかないしなぁ」とか 「・・・・この展覧会は人目を欺いて不正をするってわけにもいかないしなぁ」とかって言い換えてみる事が出来るかも知れない。ついでに「ごまかす 作品」というキーワードでヤフー検索してみる。

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こんな感じ(上画像クリックで拡大)。まあ当たり前の事の確認だけど、見渡してみると“ごまかされる物事”とはつまり“本来的にあるべき状況”なるものが前提として設定されて初めて成立する状況・物体であり、“ごまかす”とは、そうした前提、或いは“こうあって欲しいという希望的ビジョン”に対しての背徳行為と言う事が出来そうである。

腐って腐臭を発するやっばい返品された肉をひき肉にしてもう一回、これ新鮮ピチピチだよって言って出荷したり、間違った表記をし たラベルをあえて何かのたくらみによって添付された肉は“ごまかされた”ものであり、消費者の求める本来あるべき状況・希望的ビジョンとはかけ離れたも のである。

アーティストの作品や展覧会に対しての関わりに本来あるべき状況・希望的ビジョンがあるとして、それがごまかされた状況とはつまり、腐って異臭のぷんっぷん漂う肉がもはや商品にはなり得ないように、アートではあり得ないのではないか。商品になり得ないものを商品であると偽るように、アートではあり得ないものをアートであると偽る事で得られる何かというのがあるのだろうか。

や、いやそもそもアーティストの作品や展覧会に対しての関わりに、本来あるべき状況・希望的ビジョンが存在するって事自体わからない。ごまかされる対象が美術制作の内に存在する事がわからないのだ。

べつに自分の作品には“ごまかし”は一切ないなんていう無意味な自己顕示をしたいわけではない。作品や展覧会に対し“ごまかす”と言える感覚がわかり得な いだけに、“ごまかさない”“ごまかしがない”と言える感覚もまたわかり得ないから、そうした事が一切ないなどという事も又一切言えない。

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ちなみに語源サイト「語源由来辞典」によると以下が“ごまかす”の本当の由来なんだそうだ。

ごまかすは、江戸時代から見られる語で、漢字で「誤魔化す」と書くのは当て字である。
ごまかすの語源には、二通りの説がある。
ひとつは、祈祷の際に焚く「護摩(ごま)」に、「紛らかす(まぎらかす)」などと同じ、接尾語「かす」が付き、ごまかすになったとする説。
この説は、弘法大師の護摩の灰と偽り、ただの灰を売る詐欺がいたため、その詐欺を「護摩の灰」、その行為を「ごまかす」と言ったことからとされる。
もうひとつは、「胡麻菓子(ごまかし)」を語源とする説。
「胡麻菓子」とは、江戸時代の「胡麻胴乱(ごまどうらん)」という菓子のことで、中が空洞になっているため、見掛け倒しのたとえに用いられたことによる。

http://gogen-allguide.com/ko/gomakasu.html

そしてゴマフアザラシは漢字で「胡麻斑海豹」(笑)

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